SEOに拘る人は成功しません

わざとキャッチーに書きましたが、私の本音です。なぜSEOに拘ってはいけないのか? それは本質を見失った議論だと思うからです。そもそも検索エンジンの役割とは何でしょうか? 「より有用なサイトを示すこと」ですよね。様々なアルゴリズムが仕込まれていますが、目標は同じです。検索するユーザーにとって役に立つ、有益と思われるサイトを提示することにあります。ではなぜそれをわざわざハックするような小手先のテクニックに拘るのか。それは検索エンジンが追求しようとしている価値への冒涜なのです。本来あるべきそのサイトの評価を上げ底で持ち上げ、正当な順位を歪める行為を誰が求めているのでしょう。もしあなたがあなたのサイトの検索結果順位を上げたいと願うなら、やるべきことはただひとつ。あなたのサイトの価値を高めることです。

多くのネットショップ運営者が、マーケティングというテクニックに溺れてしまいます。しかしネットショップの運営で最も大事なことは、マーケティングではなく、マーチャンダイジング、つまり商品開発です。これは何もオリジナルの商材を独自に開発しなければならないことを意味しません。別にどこかの仕入先から仕入れた商品でも構わないのです。でもそこに、その商品の紹介や提案にあなたなりの独自の切り口がなければなりません。それがなければ、ただの転売屋、アフィリエイターです。商売人が商売をする限りにおいて、必要なのはお店の哲学、ポリシーなのです。「なぜこの商品をあなたのお店で買うのか」。この理由をしっかり作らない限り、あなたのお店は繁盛しません。この地道な作業に向き合って日々答えを探しているショップオーナーさんに、検索順位の結果を考えるヒマはないはずなのです。

おちゃのこネットを始めてかれこれ20年余り。たくさんのショップさんを見てきました。10年以上のお使いのお店も多いのですが、成功しているオーナーさんで誰一人SEOに心血を注いでいる方を存じ上げません。皆さん、ご自身のお店の扱い商品のこと、お客さまのこと、スタッフのことを24時間お考えです。もしSEOの三文字が頭に浮かんだ方は、商売に近道はないこと、安易なテクニックはすぐに陳腐化することをよくよくお考えになってください。良薬は口に苦し、と申します。銀の弾丸を探してはダメなのです。